「お茶を生かしたルピシアならではのビールをお届けしたい」
3年の構想期間を経て2020年11月、
醸造所の初出荷とともにお茶を使ったビールの試作を開始しました。
お茶の味がしない、強すぎる。
渋みや濁りが出る。
お茶の開発担当者と醸造家の度重なる話し合いと試作は続きました。
「様々なお茶を試飲しては、打ち合わせを重ねました。お茶とビール、それぞれに譲れないセオリーがあり、お互いに発見の連続でもありました」と、醸造家は話します。
試行錯誤の末、選ばれたのは気品ある爽やかな味わいで人気の紅茶「アールグレイ・ダージリン」でした。
ベルガモット香るダージリンのすっきりとした味わいが生きるよう、
ベースとなるビールにはモルトとホップのバランスが良いペールエールタイプを選択。
さらにお茶の香りを引き立てる柑橘系のホップを採用し、
ベルガモットのピューレも加えました。
「これだと思うレシピができてからも、試作を繰り返しました。
ビールは仕込み期間が1ヵ月あり、結果を待つ時間がもどかしかったですね」
とトライアンド
エラーの日々が続きました。
そして、ニセコが新緑で彩られ始めた今年の5月、満足の行く出来栄えのビールがついに完成しました。
「夏の休日、昼下がりに旬の果物と一緒に、ゆっくりと時間をかけて楽しんでいただきたい。
ビールの爽やかさと果物の甘さがよく合うと思います」
と、醸造家は笑顔で話します。
羊蹄山麓ビール
アールグレイ・ダージリン
「羊蹄山の伏流水、お茶にもビールにも適した軟水のおいしさを生かしたビール造りで、これまでにないお茶ビールの味わい方を提案していきます」と、開発スタッフは力強く語ります。
羊蹄山麓ビールの醸造所では、既に新たなお茶ビールの試作が始まっています。
今後もご期待ください。